個人山行 北アルプス縦走
大天井岳～槍ヶ岳～双六岳～笠ヶ岳
田﨑
今から3年前、アルプスなんて夢のまた夢と思っていました。そんな私が、長崎山岳会と出会い、五竜岳と鹿島槍ヶ岳(2019年)、燕岳と常念岳(2020年)を経て、いよいよこの時がやって参りました。
2021年夏、私、槍ヶ岳の頂に立ちます(^o^)
5泊6日の単独縦走という得体の知れない響き･･･私に行けるのか？いや、行ってみよう。大丈夫。私には長崎山岳会の先輩方からたくさんいただいた山の技術と知識がある。
今回の山旅、人生観変わりました。長い山行記録になりそうだ！
登山前日
今回の旅は、「安全登山＋コロナ対策に万全を期す」ということを意識しました。移動中はマスク絶対着用、人が触れるところにはなるべく触れない、触れたときには必ず消毒するなど、できる対策は行いました。
いくら対策をとっても100％ではないかもしれませんし、「こんな時期に…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません…。自己責任といっても罹患すれば周りに迷惑をかけます。行くと決めたからには、絶対にコロナにかからないようにしなければいけません。
自分の体が発する声を敏感に感じ、出発前から道中も体調管理をしっかり行いました。
7月31日12時頃自宅を出発、最寄りの勝田駅からJRを乗り継ぎ新宿駅、駅の目の前のバスタ新宿から高速バス（アルピコ交通・白馬行き）に乗ります。
バスタ新宿は、新宿駅のJR新南改札を出るとすぐ目の前。ここから日本各地にバスで行けます。
15：05発の高速バスは乗客8名。料金は4300円で事前予約制。19：00安曇野穂高で下車。宿泊先は「あづみの池田ゲストハウス」、素泊まり2800円。宿で、途中まで一緒に歩く友人と合流しました。
8月1日
4：40宿出発、穂高駅へ。中房温泉行き乗り合いバスは始発5：10。既に3名がバス待ち。近くに止まっていたタクシーの運転手さんが話しかけてきて、先客2名と共にタクシー相乗りで登山口へ。
乗り合いバスよりも40分早く燕岳登山口に到着し、準備を整えて、5：55登山開始！
燕岳登山口から常念岳までのルートは、昨年、長崎山岳会の山友、Rちゃんと一緒に歩きました。
昨年は燕山荘で一泊しましたが、今回はその先の大天荘を目指します。なぜかというと…そう！大天荘でRちゃんが働いているから！会いに行くよ～(^o^)
昨年より涼しいけど、やっぱり登り始めはきつい。水、多すぎたかな…重い。そして、今回は長旅のため行動食や着替えがまた重い。この日は午後から雷予報。早く小屋に着きたいなぁ。
でも途中の合戦小屋でスイカをパクリ。これは外せませんな～(^_^)v
燕山荘に到着～！ガスって何も見えず笑。でも、高山植物すごい！コマクサ?昨年は枯れていたけど、今年はほぼ満開?そして、雷鳥さんがツガイでいました！
目の上が赤いのが…雄？雌？どっちだっけ？近くの人が教えてくれましたが忘れました…。
燕岳は立ち寄らず、しばらく休憩した後に大天荘を目指します。
燕山荘から大天荘までの稜線はやっぱりいいなぁ。途中、少しだけ槍ヶ岳が顔を出します。あの場所まで本当に行けるのかな（①回目、このワードたくさん出てきます）。
コマクサの他にも、白、黄色、ピンク、紫のお花…。名前は、これから覚えます笑。夏のアルプスってカラフルです。
大天井岳下の分岐に到着し、最後の急登の前に休憩。遠くに西鎌尾根が見える。本当に行けるのかな(②)。遠くで雷ゴロゴロ、頑張って登ります。
13：45大天荘到着～。小屋前でしばらく休憩してから宿泊手続きをします。受付に行くと、山小屋の方がRちゃんを呼んでくれました。相変わらず元気！めちゃくちゃ山小屋の人！笑。
部屋に案内してもらいます。部屋は二畳ほどの広さで、横は板で仕切られ、入口はカーテンです。ここを１人で使わせていただきありがたい。談話室でおしゃべりー。和むー。
食事はハンバーグか鯖の味噌煮を選べ、鯖の味噌煮をチョイス。
夕食後、食堂はランプの喫茶室になり、雰囲気最高～。仕事終えたRちゃんとランプの喫茶室でおしゃべり。ケーキセットを食べました。21：00に寝ます。
8月2日 4：15朝ご飯。大天荘のご飯、めちゃくちゃおいしい。今回は大天荘に連泊のため、日中は一緒に来ていた友人と常念小屋まで歩くことに。Rちゃんから、常念小屋限定のピンバッジ買ってきて～と頼まれ、買ってくるよ！往復6時間の買い物に行ってくるよ！笑
去年歩いた稜線。去年は途中で雷さんに遭遇した思い出の道…。今年はいい天気で、穂高と槍がすごい。約2時間半で常念小屋に到着。
掃除中のため9：00頃まで中に入れず、小屋前でコーヒー飲みながら待ちます。無事に限定バッジを購入！友人は常念岳を経由して蝶ヶ岳へ行くので、ここでお別れです。ここから１人かー。
別れた後も何度か振り返り、姿を確認します。別れてからじんわり涙が…。さびしい。しばらく歩いていると、単独女性登山者と遭遇し、一緒に歩きます。
その女性によると、当初、燕岳を日帰りする予定が、前日の大雨で燕岳登山口までの道が通行止めになり、急遽一ノ沢登山口から上がってきたとのこと！出発が１日ずれていたら私、登山口まで行けてなかったということです…。想定しておらず、反省しました。
その女性とはいろんな話をしました。１人になってさみしかったけど、こういう出会いがあるから山って楽しいですね。しばらく歩くと、その女性は常念方向へ引き返すとのこと。別れて１人、大天荘目指します。
大天荘ただいまー。天気がいいので小屋前でのーんびり。そして外でうたた寝。
その後、休憩に入ったRちゃんや山小屋の人と、屋根の上でおしゃべり。生まれ育った場所も、経験してきた仕事も全部違う。山が好きという共通点だけで今ここに一緒にいる。人生いろいろ。楽しんだもん勝ちですね！！
この日は連泊ということで、夕食のメニューを変えてくれるとのこと。とんかつ、ハンバーグ、カジキマグロのネギソースかけ、どれがいい？って、えー！カジキマグロがいい?とってもおいしかった。
この日も寝る前、仕事終わりのRちゃんとお酒を飲みながらおしゃべり。連泊してよかった。21：30に寝ます。
8月3日
5:00に朝食。２日間、おいしいご飯をありがとうございました！小屋の方の情報で、下の分岐あたりに白いコマクサが咲いているとのこと！それは見に行くしかない。Rちゃんとお別れして、6：00出発。
ちょっと遠回りして、一昨日通った大天井岳下の分岐へ。分岐の7メートルくらい上に白いコマクサが一株だけ咲いてる！すごい！写真撮りたいけど、ザレてて上れない私。大天荘の小屋の人に後から写真送ってもらおう…。
この日は、喜作新道からの東鎌尾根。そして、ヒュッテ大槍で山上さんと会える。
東鎌尾根はちょっと怖いけど安全に歩こう。大天井岳下の分岐から大天井ヒュッテま
では、岩場で鎖の連続！右手に槍を見ながら楽しいルートです。喜作新道って、この先どんな道だろう。
歩くほど、槍の表情が変わる。そして北鎌尾根。ゴツゴツしてすごい迫力…。険しすぎ。
ちなみに今回、私は旅のお供として「孤高の人」をザックに入れてきました。
喜作新道を歩きながら、加藤文太郎もここを歩いたのかなぁとか、この景色を見たのかなぁとか考えます。今はすごく整備され歩きやすい道でありがたいです。
しばらく歩くと、ヒュッテ西岳に到着。いよいよ東鎌尾根か～。え…？なんか険しい(@_@)私、本当に行けるのかな(③)。今回、登山計画を立てるにあたり、T・Hさんから「東鎌尾根は上りがいいのよねぇ～」とアドバイスをいただき、その言葉で東鎌尾根を上ることに決めたのですが、山岳会の諸先輩方、体力ハンパないですね笑。本当に尊敬します！！さぁ、東鎌尾根！心して挑もう！
出発後、急な下り坂、というか、こんなに下る～！？私、このまま下山するんじゃないかと思いました…。下ったら上りますよね…。遠くに、これから歩く東鎌尾根。そして東鎌尾根越しの大槍。高いなぁ。
私、本当に行けるのかな(④)。近づくほど、槍の岩肌すごい。尾根は梯子、階段、鎖の連続。岩場では後ろ向きになりますが、『あー怖い…足下見えない…』と思い、ちょっと手と足が震えました。
その時、『体を岩から離して…』と声が。誰もいないのに。それは権現岩トレーニングで言われた言葉。足場を足で探さない。体を離したら足下が見える。山岳会のおかげで安全に通れました。
長い梯子もなんのその。確実に一歩ずつ、慌てない。自分を信じて歩きます。後に写真見たら、「ようここ1人で歩いたなぁ」と思いました笑。
12：45にヒュッテ大槍到着。受付の前に座っているのは…、Yさん！！「よう来たねぇ！」とYさん笑顔(^o^)。そして無事を祝ってハイタッチ！！お友達のHさんにも挨拶し、再会を祝してビールで乾杯！Hさん、ビールごちそうさまでしたm(_ _)m
Yさん達もなんと、明日槍ヶ岳に行くとのこと！一緒に行きましょう！心強い。ビール飲みながら、長崎山岳会のおかげで、東鎌尾根を安全に通れたことを話したら、すごく喜んでくれました。
明日はいよいよ槍ヶ岳。楽しみだったワイン付き夕飯を食べたら、すぐに部屋で寝てしまいました。体力回復です。
8月4日
まだ暗いうちに目覚め、外に出るとすごい星空。今日は晴天だと確信。朝食をとり、再び外へ。だんだん明るくなり、遠くには富士山、浅間山まで望見できました。
5：20出発。先頭はYさん。御年83歳とは思えない足さばき、そして、息が全然乱れていない！やっぱりすごい。私もYさんくらいの年齢まで山を歩いていたい。目標です。
約1時間で槍ヶ岳山荘着。この時、槍の裏側（表しか知らなかったので…）とご対面！！……圧巻。
今まで、表銀座側から槍と穂高を平面でしか見たことがありませんでしたが、こんなに奥行きがあるのかと驚きました。北アルプスは、縦に長いと思っていましたが、幅もハンパない。地図でしか見たことがなかった山域がドカーンと目の前に。山が深い。北アルプスって、こんなに大きいのですね…涙。
ザックを置いて大槍を目指します。とうとう目の前に憧れの頂が。梯子怖いけど、大丈夫。だってYさんがいるから笑。落ち着いて、一歩一歩進みます。
約30分で到着。あら～～～(^_^)ここが槍の頂上ですか！辺りの山を全て見下ろせる！そして、雲一つない。登山者も少なく、山頂には6人ほど。ゆっくりと景色を眺め、思う存分写真を撮ります。
ヒュッテ大槍から一緒に歩いてきた、地元高山でガイドをやっているという男性が、見える山の名前を案内してくれます。そして、「せっかく九州から山岳会の会長さんが来られているから、みなさんがよろしければ歌を一曲」とのこと。是非！！！槍の頂上でミニコンサート。皆さんも是非、YouTube「加藤文太郎の歌/リピート山中」をチェックしてみてください！
表銀座側には今回歩いてきた道。裏銀座側にはこれから歩く西鎌尾根、双六岳、遠くには笠ヶ岳。こんなに歩けるなんて、人間の足ってすごいですね。
それにしても、笠ヶ岳遠い…。私、本当に行けるのかな(⑤)。まだ行ったことのない、鷲羽岳や水晶岳、黒部五郎岳…これからもたくさんアルプスを歩いて、いろんな場所から山の形や景色を見て、数年後、再び槍の頂上から、歩いた道を確認してみたいと思いました。
名残惜しいですが下ります。また来るよ～と山頂に別れを告げ、山荘に到着。ここからまた1人。YさんとHさんに挨拶をし、西鎌尾根！心して挑もう！
早速、急な下り。ここ上りたくない…笑。西鎌尾根は東鎌尾根ほど高低差がなかったものの、特に槍の直前のガレ場の上りは歩きにくそうでした。東鎌尾根の方がしっかりした岩場や梯子が多かったという印象。でも、最初の急な下りを過ぎると穏やかに歩けました。
登山道はお花！お花！花畑～。鷲羽岳や笠ヶ岳、赤岳など、景色も最高！あえてゆっくり、大切に歩きます。表銀座では見られなかったお花も咲いていて、楽しい！チングルマの写真を撮っていると、正面から約15名のツアーご一行様が。
先頭を歩いていたガイドさんから、「チングルマは、本当は稚児車（チゴグルマ）といって、バラ科の木なのですよ～」と教えてもらいます。「そうなんですかー！」と感心していると、「後ろのお客さんならガイド料もらうけど、お姉さんきれいだからタダでいいよ～」とのこと笑。あら、ありがとう笑。何気ないこんなやりとりも楽しいですね(^_^)
13：00には双六小屋に到着。槍方面がガスなので、双六岳往復は明日行くことに。今日は小屋前でビールを飲もう笑。お腹空きましたが、ラーメンとおでんの誘惑に勝ちます。
ラーメンやおでんは1000円。山小屋としては普通なのですが、今回、小屋5泊でお金かかっているので、食べたいけど我慢です。柿ピーとビール。そして、「孤高の人」。先には鷲羽岳。最高じゃないですか。この旅、4泊目にして誰も知り合いがいない山小屋。うーん。嫌いじゃない(^o^)
地図を眺めたり、本を読んだり、贅沢な時間を過ごします。
17：00夕食。食堂は和室でアクリル板の仕切りあり。二部制でメニューは天ぷらでした。そして、トイレは水洗！ペーパーも流せます。乾燥室もパワフルでガンガン乾きました。
部屋は相部屋でしたが、大きなアクリル板で仕切られており、男性部屋と女性部屋に分かれていました。私は、10畳ほどの部屋に女性6名。全員ソロ登山者です。
名前も知らない方たちと一晩一緒に過ごします。いろんな登山口から入山して、それぞれのルートを歩き、今日ここで一晩を共にするってすごい。夕食後、部屋の真ん中に地図を広げて、今回のルート、過去に歩いた山、これから行きたい山などの話をします。
「雲ノ平山荘泊まってみたいけど、どーしても泊まれないよね～ルート的に。ちょっと考えてみよう……やっぱ無理だよね！！笑」とか、「○○登山口から○○までって一日で歩ける？？」など、いろんな話をしました。表銀座へ向かう方には、白いコマクサ情報も伝えました。全員の共通点は、山が好きなこと。一期一会の出会いに感謝です。
20：00に就寝。明日はみんなそれぞれの道へ。
8月5日
朝食後、5：00に小屋を出発。私は双六岳を目指します。小屋から双六岳までは約1時間。実は、今回の山旅で楽しみにしていた双六岳。どんな景色が待っているのだろう。小屋の裏から続く道を上ると、なんだか丸い高原みたいな場所。広い～。そして振り返ると槍！！そして、昨日歩いてきた西鎌尾根を雲が包み込んでいる…なんて幻想的…。時間を忘れ見とれます。とっても静か。双六岳の頂上で写真を撮りつつ、笠ヶ岳を眺め、私、本当にあの場所まで行けるのかな(⑥)。
双六岳から小屋に戻っていると、昨日同じ部屋で過ごした女性と遭遇！「お互い気をつけていきましょう(^o^)」と言葉を交わし、気合い入りました。さぁ、笠ヶ岳目指しますよ～。
双六池の横を通り、縦走路へ。この旅一番の長距離。途中に山小屋がないため、水もしっかり持って歩きました。
双六小屋で一緒だった方から花見平が最高だったと聞いていたので、とりあえず花見平まで頑張ります。約2時間で到着。なんですかここはー！雪渓が残っていてひんやり、そして大きなお花畑。遠くには双六岳。え、天国ですかここ？？こんな素敵な場所があるなんて、この景色、ずっと後世に残していかなきゃいけませんね。
笠ヶ岳までの縦走路は、アップダウンが結構あったけど、今回歩いた道で、一番、お花がきれいでした。カラフルなお花達に励まされながら笠ヶ岳を目指します。
この日は午後から天気が崩れる予報なのに、花畑に見とれてなかなか先に進めない…。どうしよう、ずっと眺めていたい…笑。後ろ髪引かれる思いで、笠新道分岐。この辺りからなんか空の様子がおかしい。おーっと、雨粒が落ちてきました。本降りの前にカッパを着ます。そしてテント場に到着。
もう少しで小屋かと思いきや、笠ヶ岳、テン場から小屋までが遠い！！！雷ゴロゴロいってる！！急げ～～。14：00前に小屋着。到着直後、雷雨となりました(@_@)セーフ。
この日は、二段ベッドがあって8人ほど泊まれる部屋に通されましたが、私を含めて部屋には3名。布団と布団の間はビニールカーテンで仕切られています。
同部屋だったのは、60歳代のご夫妻。なんと福岡県久留米市からとのこと。愛車ハイエースで日本全国を旅しながら、百名山制覇に挑戦中だそうです。
来週は北海道だなんて、素敵なご夫婦(^_^) そして、部屋で話していると、前日に同部屋だった女性と遭遇！双六から笠ヶ岳まで同じ行程だったその女性は私を見るなり、「雨、大丈夫だった！？心配したよ～！」って、優しいなぁ。その女性、この日はまた別の女性登山客の方と同部屋だそうです。
笠ヶ岳の夕食は、カレー。和室でいただきます。食事の後、外に出ると夕日が！今回の旅で初めて夕日を見ることができました。ベンチに座り、夕日に照らされる槍と西鎌尾根と穂高を眺めます。
あの槍の向こう側から歩いてきたなぁ。大天荘楽しかったなぁ。東鎌尾根怖かったなぁ。西鎌尾根静かできれいだったなぁ。双六から笠ヶ岳遠かったなぁ。
燕岳登山口から山に入ってきたのが遠い昔のようで、でもあっという間で、ここまで、よー歩いてきたなーと思ったら自然と涙が…。なんというか、嬉しいとか辛かったとか、そういう感情ではなくて、全てのことに感謝というか、今ここでこうやっていられるのは、今まで関わりのある全ての人たちのおかげだなぁと。
今までいろんなことがあったけど、今私は山にいる。心から、ありがとう。と思いました。
8月6日
朝食前、笠ヶ岳から日の出を見るため、同部屋のご夫妻と一緒に笠ヶ岳に登ります。ご主人が先頭ですが、とにかく早い！奥様、体力が全然なくてーと言っていた割には、めっちゃ付いていくじゃーん笑(@_@)私
、必死。約10分で山頂着。槍と穂高が徐々に赤みがかってきます。
空の色、すごい。来た甲斐がありました。
5：00から朝食のため、日の出の少し前に小屋へ戻ります。戻る途中に日の出が！うわ～。槍かっこいい。笠ヶ岳って、旅の行程にはなかなか取り入れにくいし、他にも行きたい山たくさんあるから、もう来ないかもしれないなぁと思いながら、景色を脳裏に焼き付けます。笠ヶ岳の朝食では、生卵が出ました。
6：00前に出発。最終日は笠新道を下る。地図で見るとすごく急なので不安いっぱいです。笠新道分岐までの間、何度も振り返って笠ヶ岳を名残惜しみます。かっこいい山だなぁ。笠新道に入ると、これまたすごい下り(@_@)ここ上ってくる人すごいです。岩場で何度かつまづきながら下山します。やっぱり私、疲れていたんですね…。とにかく長い。1人で心折れそうになります。途中、ベンチで休憩していたら、同じく下山中の女性と遭遇。一緒に下山することに(^_^)v
愛知県から来ていたその女性は、元々体力がなくてインドア派だったそうです。数年前に旦那様をご病気で亡くし、その後、旦那様が生前「富士山に登ってみたいなぁ」と言っていたのを思い出し、旦那様が見られなかった景色を自分が代わりに見ようと思って登山を始めたそうです。
今では職場の同僚の方と一緒にアルプスもテント泊で歩くそうで、一緒に下山しながらたくさんいろんなお話を聞かせてもらいました。あっという間に新穂高温泉に到着し、その女性とお別れ。またどこかで会えたらいいな。
新穂高ロープウェイで、下山のご褒美としてラーメン＆生ビール！その後、予約していた奥飛騨温泉郷の「中尾平」という旅館へ。ちょっといい宿に宿泊しました。
翌日、路線バスで平湯温泉へ行き、バスの出発時刻まで、温泉や天ぷらそば＆ビールで時間を潰します。14：35平湯温泉発、バスタ新宿行きの高速バス（5700円）に乗り、新宿からJRを乗り継ぎ22：00頃帰宅しました。
前泊と後泊を入れると、7泊8日の旅。荷物の準備や整理、山での時間の過ごし方など、なんか上手になった気がします(^_^)v楽しかったなぁ。いい経験ができました。
最後まで読んでいただきありがとうございました！
コースタイム：
8/1 燕岳登山口5：55～8：45合戦小屋～10：04燕山荘～11：07蛙岩～13：45大天荘
8/2 大天荘6：00～8：37常念小屋9：45～13：03大天荘
8/3 大天荘5：50～8：58ヒュッテ西岳9：21～10：17水俣乗越～12：45ヒュッテ大槍
8/4 ヒュッテ大槍5：20～6：18槍ヶ岳山荘～6：45槍ヶ岳～7：45槍ヶ岳山荘～8：48千丈乗越～10：30左俣乗越～11：36硫黄乗越～12：30樅沢岳～13：00双六小屋
8/5 双六小屋5：00～6：00双六岳～6：50双六小屋～7：55花見平～12：35笠新道分岐～13：48笠ヶ岳山荘
8/6 笠ヶ岳山荘4：20～4：30笠ヶ岳5：00～5：47笠ヶ岳山荘～7：07笠新道分岐～11：20笠新道登山口～12：30新穂高温泉駅
